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現代自動車 バッテリー SES

現代自動車、バッテリーに1億ドル投資(2)

Jul 05, 2021 (Gmt+09:00)

SESが、年内上場を目前にしているという点も、現代自動車が投資した背景の一つに挙げられる。バッテリースタートアップのうち、世界の自動車メーカーから1億ドル以上の投資を受けたのはSESと、フォルクスワーゲンと提携したクアンタムスケープだけだ。昨年9月に時価総額33億ドルでSPACとの合併方式により上場したクアンタムスケープの時価総額は2日基準108億ドル規模だ。

◇強化される韓米バッテリー同盟

専門家らは、今回の投資を契機に韓米バッテリー同盟がさらに強化されると予想した。現在、電気自動車の「心臓」として使われるリチウムイオンバッテリー分野で、韓国と米国は、唇亡歯寒(相互補完関係で、片方がくずれると他方も危うくなる)関係だ。電気自動車業界の関係者は「2010年初めにA123というバッテリー先導企業が廃業してから米国はバッテリー製造基盤を確保するのに失敗し、この空白をLGエネルギーソリューション(旧LG化学)など韓国企業が埋めた」と話した。

韓米産業同盟を加速化するもうひとつの動力は、中国との対決だ。自国の需要を基に、世界1位のバッテリー供給会社に浮上した中国のCATLはフォルクスワーゲンの有力な合弁会社として議論される。LGエネルギーソリューションが、GMと2つのバッテリー生産工場を米国に作ることにし、SKイノベーションが、最近フォードと6兆ウォン(約●億円)規模で複数のバッテリー工場を設立することにしたのは、こうした動きに対する対抗戦略だ。

投資銀行業界関係者は「現代自動車とGMが次世代バッテリー分野で韓米共同戦線を展開するだろう」と予想する。

現代自動車では、2030年に360兆ウォンまで成長する見通しの米国のUAM市場進出に向けた橋頭堡の確保という点も、SES投資のまた別の効果だ。現代自動車は、航空交通としてUAM商用化が米国で最初に開かれるものと判断し、米国にジェネシス・エア・モビリティという会社を設立した。自動車業界関係者は「現代自動車は、韓国では水素燃料電池に基づいた物流運送用UAM開発に注力し、電気バッテリーを使ったUAMは2024年に米国で発売するという目標を立てた」と話した。

◇LGなど韓国企業も次世代技術総力戦

現代自動車など自動車メーカーが、バッテリー内在化にスピードを出していることから、既存のバッテリーメーカーも対応戦略に総力を挙げている。バッテリーメーカーは、概して全固体電池の商用化時期を2030年以降とみている。それまでは、既存のリチウムイオンバッテリーの性能を高め、全固体電池に次ぐ効率を出すという戦略だ。ハイニッケルバッテリーが、そのうちのひとつだ。バッテリー正極材素材のひとつであるニッケル含有量を高めるほどバッテリー性能が改善できるという主張に基づいた研究だ。

あるバッテリーメーカー関係者は、「技術を保有することと大量生産することは完全に異なる問題。自動車メーカーがバッテリー技術を内在化しても望む水準の価格で量産するのは難しいだろう」と指摘した。

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